運動障害には、動作が遅くなったり減少したりする運動減少症と、自分の意思とは関係なく、体が勝手に動いてしまう運動過多症があります。運動減少症の代表はパーキンソン病があります。一方で、運動過多症は、不随意運動とも呼び、体の一部だけ(手の震えや、顔のピクツキ、足のむずむずする感じ等)の軽微なものから、全身に及ぶ重度なものまで含まれ、日常生活が不自由になっておられる方もいらっしゃいます。主な不随意運動の種類としては、振戦(ふるえ)、舞踏運動・バリスム・アテトーゼ(踊るような、くねるような不規則な動き)、ジストニア(ねじれたり、おかしな姿勢で固まるような動き)、ミオクローヌス(ぴくつく動き)、チック(特定の動作を行ったり、音声を発したりするのが止められない)、ジスキネジア(薬剤によっておこる不随意運動の総称)などがあります。不随意運動の原因はさまざまで、その診断には専門的な知識を要します。また、パーキンソン病などの神経疾患の初発症状であることも多く、原因の特定が重要になります。外来では神経学的診察のほか、血液検査、画像診断、電気生理学的検査、ビデオ撮影などによる症状の詳細な解析が必要となります。
【治療方法は?】
原因となる疾患により、内服薬によるもの、注射によるものなど様々です。気になる症状がございましたら、まずかかりつけの医師にご相談ください。専門的な治療が必要な場合は、診療情報提供症(紹介状)をご用意の上、不随意運動外来の初診の予約をご予約下さい(予約は脳神経内科外来にお電話でおとりすることができます)。
運動障害、不随意運動などに関する相談について、オンラインセカンドオピニオンも行っています。
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