
『臨床研修』
脳神経内科を4-6ヶ月集中的に研修します。そしてこの期間に臨床内科医・神経内科医としての基本知識、診察技能、診断能力を修得します。また研修医1年目として全ての医師の基礎となる内科研修で足りないところを補うため他科研修を行います。神経放射線、神経生理、神経病理も再度研修します(2ヶ月)。神経内科研修では実際には、チーフレジデント(入局後3年目の医師)と指導医(神経内科認定医)の指導のもと医学部生とチームを作り、屋根瓦方式で研修を行っていきます。研修医は担当医として8-15名の患者さんの受け持ちとなります。
患者さんが入院してくると、急性期の症例以外は、まず、担当医が問診、診察をした後、局所診断、病因診断、鑑別診断を考え、必要最小限で最短の検査の計画を立てます。その後、チーフレジデントおよび指導医との討論の後、確定診断、最善の治療が可能となるよう診療を実行します。金曜日を除く平日の朝8時からモーニングカンファレンスが開かれ、担当医は前日に入院した患者さんの病歴・診察所見・検査結果・診断・治療方針を発表し、他の医局員と方針を討議し決定していきます。毎週金曜日は朝8時からカンファレンスルームにて、教授ないしは准教授がその週に入院した新患者さんの診察を行い、最終的な診断、治療方針を討議し決定します。特に興味深い症例や診断・治療に苦慮している症例に対しては、午前11時より症例検討会がアカデミックな雰囲気のもと開かれます。その他の週には診断困難な症例や興味深い症例を数例集めて特に念入りに画像や検査について検討しており幅広い知識の取得が可能になっています。医局員・研修医の前で、主治医チームが該当症例に関しての最新文献を調べ、考察を発表し、討議します。この検討会で発表した症例の中から症例を選び、学会に症例報告することとなります。金曜日の午後は新患診察に参加出来なかった新入院の患者さんを含めた全ての入院患者さんに対して総回診が行われます。この時に担当医は一週間の知見変化をベットサイドで発表し、今後の方針を決定していきます。
このようなフィードバックをかけながらの研修を行うことで、診断のためのノウハウや検査の持つ意義、検査基本手技の修得し、総合的かつ実践的な臨床神経学を身につけることができます。同時に数多くの先輩医師と倫理面も含めた自由な討論を経て、これからの医師としての能力・人間性をも培っていきます。その他、当大学医学部生の実習がある期間には、学生の臨床教育 (Bed side learning, BSL) に指導医と供にあたります。ここでは学生に教えることで屋根瓦方式が完成し経験、医学情報が知識として整理され大脳に定着されることになります。